6時から温泉に入って7時に朝食を食べて7時20分に出発する。
うまい具合に雨をやり過ごした感じ。お日様が見えている。

今日の目的地である北上市まではわずか60キロ、余裕の行程のはずがとんでもないことに！！
国道107号線、北上まであと約30キロというあたりで「錦秋湖から先全面通行止」
高速道に迂回せよとの看板。( ･_･;)

当然自転車が高速道を走れるわけがなく、自転車で旅している人のことなど無視されているように感じた。
もしかしたら自転車1台ぐらいは通れるかもしれない？と一縷の望を託し、行けるとこまで行こうと決め先に進もうと思ったら偶然にも反対方向からローディーがやってきた。
早速状況を聞いたところ、残念な事に自転車の1台も通る余地もないとのこと。

さぁこれは困ったちゃん、しかし悩んでいても何もはじまらない。

数百メートル戻って県道1号線を雫石方面に向かって走る。

途中からなめとこラインを通って花巻に抜け北上まで戻るルートと、このまま盛岡まで走りぬけて電車で北上に向かうルートしか頭に浮かばない。

途中の交番でちょうど中から出てきたおまわりさんに状況を説明し助言を求めたところ、
やはり自転車だとその二つの選択肢しかないだろうとのこと。
なんとそのおまわりさんは元サイクリストで片倉シルク号の話へと発展していった。

風は南西から吹いている、距離は10キロ以上長く走ることになるけれども盛岡へ向かうルートを選択した。

本来60キロの走行で午後からは明日の100キロマラソンのためゆっくり休養しようと思っていた予定が完全に狂ってしまう。

マラソンの受付が何時までだったか記憶していないし、盛岡で自転車を預かってくれるところも探さなくてはならないし、とにかく早く盛岡にたどり着かないと！という焦りの気持ちがあり、かなり真剣に走った。
結果盛岡には13時30分に到着。

太田橋交差点にある歯科医院の看板、通るたびにもの凄い衝撃を受ける！
サンショウウオ？と思われるが、なぜサンショウウオなのか？その意図が気になって気になって気になってしかたがない。
印象に残るようにとの思惑ならばそれは大当たり！！
・・だが、印象に残るのはサンショウウオの絵だ。

「宿泊は明日だけど今日から自転車を室内で保管してもらえますか？」と言う条件でかったっぱしから市内のホテルに電話しようと決め、電話突撃の1件目でビンゴ！！盛岡駅からも余裕の徒歩圏内。
続いて二泊での予約をしていた北上市のホテルに電話をして明日はキャンセルして今日の一泊だけにしてもらう。

ホテルにつくと自転車は事務所内で保管してくれるとのこと、事務所に自転車を運び入れ、必要な物だけをサーマレストのドライサックにつめて盛岡駅まで走った。
けど新幹線には間に合わなかった。かなり混んでいる各駅停車の電車で北上駅に降り立つ。
受付会場は駅からすぐのところにあるけど、受付の際に必要な参加通知書は宿泊するホテルにシューズなどと一緒に送ってもらっていたのでタクシーでホテルへ。
そもそも自転車でたどり着くという予定だったので、宿泊ホテルを駅前にする必要はなく、逆に少しでも朝遅くまで寝ていられるようにとマラソンのスタート地点に近いホテルにしたのがあだになってしまう。

通行止めというアクシデントのおかげで、今日は惨憺たる一日となった。
走行距離も結局100キロでしかもサイコンを見ると今日のアベレージは時速19キロ！休養どころか逆に一番頑張った日となる。

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