自転車と旅

2013 自転車ツーリング 8日目 6月10日

とらべるまん 2013-06-10
   実際の走行距離 91.34   Km
   走行時間 6:21:04    
   平均速度 14.3   Km/h
   累積走行距離 475   Km
   上昇高度 1514   m
   累積上昇高度 4890   m
   消費カロリー 3781   Kcal

宿の部屋は二階でトイレに行くにも食事に行くにも階段を上り下りしなければならない。
完走はできなかったけど83キロの距離を走った足に階段を降りるという動作は傷口に塩を塗りこむようなもの。(T-T)

朝食は飛騨牛の朴葉味噌焼!朴の葉と味噌が焼ける香ばしさで食欲が一気にわいてくる。
そしてテーブルには焼酎セットも用意してあった(おいおい)

連泊して休養しようと思っていたけど、宿のすぐ近くにある日本一の巨大一刀彫「飛騨開運乃森」まで自転車で走ってみたら以外なことに足は動く。

まだ営業時間前だったにもかかわらず快く受付してくださって、更には説明付きで案内までして頂いた、感謝感激。
樹齢1000年以上のけやきを一刀彫した毘沙門天など、かなり見応えがある。料金は500円。

宿に戻りチョットだけ悩んだがチェックアウトして先に進むことにしたドMな僕(笑)

飛騨市までの国道41号は下り基調だからそれほど苦痛ではなかったけど、信号等で停止した後に走りだす際は大腿筋が悲鳴をあげる。

IMG_1286.jpg

国道41号線を走る。曇りで気温が上がらないのが唯一の救い


高山市は標高約600m、飛騨市も標高は約500mだが、ここから抜け出すにはどのルートを辿ろうとも1000m以上の峠を越えなければならない!という高所にある盆地。
そこに踏み込んでしまった事をかなり後悔していた。
出発前は「標高1790mの安房峠を走ってみたい!」という思いもあったが、今はまるでない。(笑)

この先野営しない!と割り切ればこんな重い4つのバッグを付けて走る必要もないし、宅配で送り返してしまおうか・・などという考えが頭に浮かぶほどの筋肉痛。
金輪際ツーリングとウルトラマラソンの抱き合わせはやめよう!と心に誓う。

そんなことを思いながら県道75号へと左折、湯峰峠と保峠(ほうとうげ)をクリア。大腿筋が辛い。

しかし本当の辛さは保峠を下り、国道360号線に入ってからだった・・。
天生(あもう)峠は標高1289m!きっつぅ!!このコースを選んだこともそうだが、今日走ると決めたことを最大級に後悔。

コンビニはもちろんお店も自動販売機すらない。
サイコンが示す標高が1000mになったらラーメンを煮て食べるという目標を持ってペダルを回し続ける、筋肉痛がひどい。

IMG_1287.jpg

ジャスト1000m。道の端っこでラーメンを煮て食べる。生き返った。


ヘアピンカーブの内側が「壁」に見えてくる。

IMG_1288.jpg

ここは標高1200mくらい。この後から峠までは少し勾配が緩くなる。


峠にはトイレがあったので用を足してすぐに標高差800mの下りへ突入!
ヘアピンカーブが多い、道幅も狭く中央線は引かれていない。安全第一かつ豪快に下る。きつかった上りの鬱憤を晴らさなければ気が済まない。

IMG_1290.jpg

途中の絶景ポイント「白山連峰」の眺望

観光客でごった返す萩町の合掌造り集落よりかなり手前にある極々普通の民家。
天生峠を越えて来たかいがあった。

IMG_1292.jpg

これぞ日本の風景。なんかほっとした。


運が良いことに茅の葺き替え作業に遭遇することができた。合掌の勾配は55度前後もあるとのこと。

IMG_1293.jpg

今も「結」による作業なのだろうか?


道の駅「白川郷」で話しかけてこられた方から「自分も自転車で旅をしたい」といろいろ質問を受ける。まずは行動あるのみ!

国道156号線を北上して富山県に入るとやがて菅沼合掌集落が見えてくる、ここも世界遺産である。

IMG_1308.jpg

越中五箇山菅沼集落


こぢんまりとした集落。白川郷のように観光客でごちゃごちゃしていないのがイイ。

さらに156号線を進むと合掌造り(っぽい)の観光案内所があったのでキャンプ場とお風呂、食料を調達できるお店などを教えてもらう。
あとここで五箇山温泉の割引券ももらうことができた!立ち寄ってよかった ♪
(越中美人のお姉さんがとても親切に対応してくれます。おすすめです・笑)

教えて頂いた通り五箇山荘でお風呂に入り途中で買い物を済ませキャンプ場のある相倉(あいのくら)合掌集落へ入る。
5時を過ぎていたため受付はもう閉まっていたけど作業されていた方に訪ねたら集落の中にある「なかや」という民宿で受付してくれると教えて頂いた。

時間も遅かったからかもしれないけれど観光客は数えるほど。



その「なかや」さんで受付を済ませもうチョット先にあるキャンプ場へ。

誰もいない・・・そして・・クマに注意・・・

北海道と違ってヒグマではないけど遭遇はしたくない。

IMG_1315.jpg

もちろんラジオはつけっぱなしで寝た


料金は500円、ゴミは持ち帰り。トイレは水洗でウォシュレット付き、SBは圏内でした。
清潔だしとてもイイキャンプ場なんだけど「蚊」の襲撃がもの凄い!(もちろん時期というかタイミングが悪かったって言うのもあると思うけど・・)
とにかく今まで泊まったキャンプ場の中ではダントツ!もちろんいつも通りに蚊対策はしているけど、外で食事なんて完全に無理。
しかたがないので入口に蚊取り線香をおいてテントの中で晩酌。
クマが来ないことを祈りつつ、エアーサロンパスを足に吹きまくって就寝する。。