自転車と旅

2012 北海道自転車ツーリング 9日目 6月28日

とらべるまん 2012-07-06
   実際の走行距離 81.74   Km
   走行時間 4:17:00    
   平均速度 19.0   Km/h
   累積走行距離 988   Km
   上昇高度 344   m
   累積上昇高度 4461   m
   消費カロリー 3313   Kcal

ここのキャンプ場にはキツツキがいた、ドラミングの音で目が覚める。
鳥の囀りとキツツキのドラミングをBGMに朝飯を食べる、普段の生活ではなかなか味わうことはできない。
レトルトの麻婆丼ではなくフランスパンあたりが似合いそうだったが・・(笑)

屋根付きのステージにテントを設営していたのでフライシートも張っていなければもペグダウンもしていない、なので撤収は楽ちん。だけど一度「楽」を憶えると後が大変だ。
7時にキャンプ場を出発。とりあえず道の駅うたしないにあるチロルの湯を目指して走ることに決めた。
国道38号線に出て西を目指してすぐに、なにやら観音様らしき巨大な仏像が目に飛び込んで来る。

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矢印の下(笑)




調べてみると、炭坑の町として賑わっていた芦別だったが、廃坑とともに過疎化が進む、それに歯止めをかけるためレジャー施設「北の京・芦別」を作ったとのこと、その施設のひとつが写真の北海道大観音だそうだ。

茂尻を過ぎて道道114号に入るため38号を左折したとたん文珠峠の上りが始まる、標高差はさほどないけど結構な勾配、峠は1キロほどの長さのトンネル内にありトンネルを抜けると上砂川まで下りだ、その途中に道の駅うたしないがある。
8時30分に道の駅に到着、お店はまだ開いていないがとりあえずトイレ休憩。チロルの湯はその裏手にある、裏手と言っても劇坂を上らねばならなかったが、温泉のためなら激坂もなんのその。
自転車を停めてタオルを持って中に入ると受付の超美人のお姉さんに「お風呂ですか?ただ今の時間は入れませんよ」とニコリともせず言われてしまう。
僕は「えっ?」っという言葉しか出なかった。orz
お風呂に入れる時間は06:00~08:00と10:00~22:00との事、タオルも僕もうなだれて自転車に戻る。
仕方がないので諦めて先に進むことに・・。とりあえず下り坂なのが救い。
その下り坂でiPhoneが吹っ飛ぶ ( ̄□ ̄;)
スピードは40キロ以上出ていた「あぁっ」っと叫び急ブレーキをかけたけど、
道路に転がっているiPhoneははるか後方。自転車のスタンドを立てて恐る恐る歩いて近づく。後ろから来る車のドライバーは「あ〜ぁ、やっちまったな〜」みたいな顔でiPhoneを避けながら通り過ぎてくれた。
しかし昨年のツーリング初日にiPhoneのガラスを割ってしまった教訓は無事生かされる(笑)低反発シリコンシートでフローティングされ、ジュラルミンの無垢材から削り出したバンパーのおかけがで奇跡的にもiPhoneは無事だった!
転ばぬ先の杖とはこの事。

人生何事も経験が大事。

一旦下りきると平坦な道もないままに劇坂を上り始める道道114号はお気に入りの道路となるが道路脇には熊の目撃情報が書かれた看板がいくつも立っていた。そして車はほとんど通らない。

奈井江に入って国道12号線を走る、そう日本で一番長い直線道路、29.2キロの間にカーブは存在しない。
しかし、先が一点に消失していく道なんて北海道ではめずらしくもなんともなく。
大型車両が追い越していく時に発生する追い風をうまく利用しながらペースをどんどん上げて走る。ただただ走る。そしてあきる。(笑)

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とりあえず直線道路日本一ということで。


函館本線を跨線橋で越えるとようやく直線が終わるが、カーブした先はまたまた直線だ。
道の駅三笠で休憩、まずはソフトクリーム(笑)
美味しくいただいているとチャリダーに話しかけられた、彼とは逆方向、情報交換をしてお互いの安全と健闘を称え合う。

今朝チロルの湯にふられたしまった僕は、ここの道の駅に併設されている「太古の湯に入ろう!」と、とりあえず小さな目標を決め、ここを目指して走ってきたのであった。

料金は780円と高めだが、ゆっくりできるのであればあるほどコストパフォーマンスは高いと思う。
樹齢600年以上のヒバを使った大空間の風呂で、昨夜からお預け状態の湯浴みを堪能する。
とにかくでかい!内湯も露天風呂も泳げるほど。すべての湯船をはしごした。
パウダーコーナーのアメニティも充実している。

湯上がりに生ビールを飲みたかったけど我慢・・・。
オールフリーを飲みながらツーリングマップルとキャンプ場ガイドを見合わせた。
結果、明日は予想外の小樽に行くことに決定。必然的に本日の野営地も絞り込まれてくる。

月形皆無公園が真っ先に浮かんだが、無料の北沼ふれあい公園を本日の野営地と決め西に向かって走り出す。

西風が強くてスピードが上がらないが目的地は十数キロ、ゆっくり走っても1時間で着くはず。
焦ることはない、と自分に言い聞かせ遮る物が何もない石狩平野を西へ西へとペダルをまわす。

北沼ふれあい公園は温泉とセイコマがセットになっている、。僕にとっては最高のロケーション。
受付を済ませ隣接する北沼温泉へ。
料金は500円でシャンプー・ボディソープ・サウナとなんでもあり。
なにより何にもない石狩平野の中に源泉かけ流しの温泉がある事自体がamazing!
風呂上りの生ビールが最高にうまい!
心身ともに満足した後、温泉の向かいにあるセイコマで買い出しをしてキャンプ場に戻る。

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一人焼肉しながらの晩酌にはまっている


キャンプ場、温泉、コンビニがワンセットになっている北沼ふれあい公園は大のお気に入り登録決定。
ゴミは持ち帰りだが、セイコマで買ってセイコマに捨てさせてもらうので問題なし。

キャンパーは3組、チャリダーは僕一人だが他の二組も元チャリダーとのこと。
どちらも自転車や装備(ソーラーや蓄電)に興味津々、マニアックな会話がはずんだ(笑)

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沈む夕日を見ていると「人生」を考えさせられる


夕日を見ながらのウイスキーはたまらない。
「旅」を可能にしてくれたみんなに心から感謝。