自転車と旅

2012 北海道自転車ツーリング 5日目 6月24日

とらべるまん 2012-07-07

   実際の走行距離 126.71   Km
   走行時間 6:43:11    
   平均速度 18.8   Km/h
   累積走行距離 589   Km
   上昇高度 372   m
   累積上昇高度 1980   m
   消費カロリー 5221   Kcal

キャンパーズハウスは快適だった。ランドリールームには暖房設備もあったので明け方にはスイッチを入れて暖を取る。
朝飯の準備のため外に出たら吐く息が白くなるほど寒い。
そんな中でご飯を炊いていると散歩中の方が話しかけてこられ、この時期これほど寒いのは稚内でも珍しいと仰っしゃていた。
 
 
お世話になったキャンパーズハウス。後方にはメガソーラーが見える

お世話になったキャンパーズハウス。後方にはメガソーラーが見える

 
テントの撤収作業がないと随分とゆとりができる。
6時20分キャンプ場を出発、天気は曇り、指切りのグローブでは指先が痛くなるほど寒い。普通に冬。
宗谷岬に近づくにつれ霧雨となり、気温は更に低くなる。
日本最北のコンビニ・セイコマとみいそ店で牛乳を購入し電子レンジでチンして飲んだ。寒い時は体の中から温めるのが一番。
 
7時40分、早朝にもかかわらず宗谷岬には観光客がたくさんいて、写真を撮るためには順番待ちをしなければならないほど。
 
自転車では26年ぶりの宗谷岬!天気が悪く樺太は見えない

自転車では36年ぶりの宗谷岬!天気が悪く樺太は見えない

 

36年前の僕

あまりにも寒くて感動も凍てついてしまう。
 
気温6度。屋根の形は最北の碑をパクってるに違いない

気温6度。屋根の形は最北の碑をパクってるに違いない

 
昔はエンドレスで流れていた宗谷岬の歌は、歌碑の前に立たないと流れないらしい。
 
ホットコーヒーで暖をとっていたら、震えながらライダーが話しかけてきた、聞けば昨日礼文に渡ったと言う!多分僕はお見送りしているはずだ(笑)
そのライダーはあまりの寒さに耐え切れず2時間後のフェリーで稚内に戻って来たとのこと。フェリー代がもったいなかったと嘆いておられた。
どうやら行かなくて正解だったようだ。
 
この旅の目的地でもあった宗谷岬だがあまりの寒さに少しでも早く南へ逃れたくて早々に宗谷岬を後にする。
岬を折り返して追い風になることを期待していたが、風は海方向から吹いており真横から受けることになる。
向かい風よりはずっとマシだが・・。
 
道の駅さるふつ公園にある「さるふつ憩いの湯」で冷えた体を温めようと思ったがOPENの10時まで30分ほど待たなければならない。
その間道の駅の売店でほたてやツブ焼き、鶏の唐揚げを買って食べる。とにかく熱量を上げないとカラダがもたない。
待っている間に道の駅にいる方から聞いたら「昔は温泉だったけど、湧出量が減ってしまって現在は水道を沸かしている」とのこと・・。入らずに先へ進むことにした。

猿払の雰囲気は青森県の平内とか野辺地のあたりと似ており、ホタテの貝殻が山のように積まれた光景を所々で目にする。
 
お昼ちょっと前に浜頓別に到着、セイコーマートでおかずやソフトカツゲンなどを買ってお店の横で食べていると、見覚えのあるチャリダーがセイコマに入って行った。
宗谷岬から10キロほど来たところですれ違ったはずだが・・・
彼も店の前でパンを食べていたので話しかける。
彼は宗谷岬まで行って戻ってきたらしい、しかもこれからサロマ湖まで走るという!
「ここから160キロはあるんじゃないですか?」と驚きながら聞いたら
「今回は3日しかないので」と言っていたが、そう言う問題ではない。
そんな彼に感化される。
前日まで3日連続120キロオーバーの走行だったので、今日は休養日のつもりでここ浜頓別にあるクッチャロ湖畔キャンプ場に泊まるつもりでいたのだった。
とりあえずセイコマを出てクッチャロ湖に向かう。

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泊まろうと思っていたクッチャロ湖畔キャンプ場から見たクッチャロ湖

 
温泉がすぐ隣にあり、料金は200円でゴミも捨てられるようだし、申し分のないキャンプ場だったがセイコマで会ったチャリダーのお陰で変な闘志に火がついてしまう。
 
僕の超アバウトな計画では、このまま238号をオホーツク海沿いにサロマ湖まで走ってそれから内陸に入ろうかなぁ・・なんて思っていたけど、海からの冷たい風(やませ)に辟易してしまい、275号にコースを変えて内陸に入ることに決めクッチャロ湖を後にする。
 
風は海から吹いていたので沿岸から内陸に向かう275号線に入ると当然ながら追い風となる。
なによりびっくりしたのは、内陸に入って5キロほど走るとあれほど分厚い雲に覆われていた空には雲ひとつなくなっていた。
 
中頓別のセイコマで晩飯の材料と昨日でなくなってしまったアルコール燃料などを仕入れる、アルコールはプラティバスに詰め替えて、空き瓶はセイコマに引き取ってもらう。
 
14時30分チョット前にピンネシリオートキャンプ場に到着。
料金は400円(フリーサイト)ゴミはすべて引き取ってもらえる。
 
雲ひとつ無いピンネシリオートキャンプ場。キャンパーは僕ともう一組だけ。

雲ひとつ無いピンネシリオートキャンプ場。キャンパーは僕ともう一組だけ。

道路を挟んでピンネシリ温泉ホテル望岳荘があり、シャンプーリンス、ボディーソープ、サウナまでついて380円で入浴できる。
そのサウナの中で話しかけてこられた方は途中通って来た猿払のホタテ漁師さんだった。
寒くて耐えられず逃げるように内陸に向かって走った来た経緯を伝えると
「そうだべ、そうだべ、よぐわかる!俺らもなんぼやませになかされているんだか・・」と仰っていた。
 
連日温泉から上がって飲む生ビールにすっかりハマっている。ゴミがでないというのもイイ。
 
キャンプ場に戻り、特盛りパスタを茹でて一旦空腹を満たしてから、まったりと晩酌タイム。
 
セイコマの味付きカルビ。これもまた旨いのだ(笑)

セイコマの味付きカルビ。これもまた旨いのだ(笑)

今まで長年愛用してきたプリムスのフォールディングトースターとは決別した、昨年の旅でまたしてもメッシュ部分に穴があいてしまったので、今回の旅ではユニフレームのミニトースターを購入してみた。
フォールディングトースターのようにワンタッチで組立できず、少々使いづらいが、メッシュ部分は頑丈そう。今のところ。