自転車と旅

2012 北海道自転車ツーリング 4日目 6月23日

とらべるまん 2012-07-07
   実際の走行距離 129.40   Km
   走行時間 6:55:39    
   平均速度 18.6   Km/h
   累積走行距離 462   Km
   上昇高度 95   m
   累積上昇高度 1608   m
   消費カロリー 5320   Kcal

夜中の1時に嫌な音で目を覚ます、そう雨がテントを激しく叩く音。
ヘッドランプを点けて寝袋から這い出す、
予報では降水確率が低かったので自転車はむき出しのまま、先ずは自転車に100均で購入したカバーをかける。
昨年はこのカバーの使用頻度が高く、最後にはあちこちと穴があいたり裂けたりとボロボロになったので新たに購入した。4サイドを装着した状態でちょうどスッポリ収まるサイズだ、なにより軽い(要するに薄いと言うこと・苦笑)おすすめ!
ちなみにサイドバッグのレインカバーも100均(笑)ママチャリのかご用だが使用にはまったく問題ない、装着もあっという間、こっちは2年目である。4セットで400円。

続いてタープを張ろうかどうか悩んだが、炊事場に近い場所に設営していたので、もしも雨があがらなかったら炊事場で朝飯を作ろうと決めてタープは張らずにまたシュラフにもぐりこんだ。

二度寝にもかかわらず爆睡し4時に起床。
残念ながら雨はあがっていなかった・・
炊事場には大きな屋根がかかっているので自転車ごと持ち込んで、いつも通り一連の作業をこなす。
食べ終わり洗い物をしていたらイベントに参加するというご夫婦(かな)も朝食の準備のため炊事場に来られ、色々と話をすると「今日は猿払まで行って戻ってくる予定だから稚内まで乗って行けば?自転車も余裕で積めますよ!雨だし・・」と悪魔の囁き(笑)もちろんそんな気はないのだが一瞬だけ迷いを感じてしまった自分がいた。
雨だとどうしても出発準備に時間をとられてしまい、6時40分にキャンプ場を出発する。
昨日に比べると風は弱くなっているものの相変わらず向かい風。

遠別の道の駅富士見に着く頃には幸いにも雨はあがっていた、遠別漁港を過ぎてから232号を左に外れて海沿いの牧草地を通り抜ける「開拓農道町道浜更岸線」を走る。

残念ながら利尻富士はすそ野しか見せてくれない

残念ながら利尻富士はすそ野しか見せてくれない


道北らしい風景を楽しみながら8時30分に道の駅てしお到着、トイレ&休憩をしていると雲の切れ間から太陽が顔を見せてくれたので、すかさず雨でびしょ濡れになったテントを乾かす。

5分もあれば乾いてくれるアライのテント

5分もあれば乾いてくれるアライのテント


待っている間に稚内までのコースを再検討する、36年前豊富温泉YHに泊まった時に入った石油のような温泉にもう一度入ってみたいとの思いもあったが、サロベツ原野を通る道道106号を走って稚内を目指すことに決めた。利尻富士は見ることができないかもしれないが・・・。
天気が良くなると同時に風も少し強くなってくる、3日連続の向かい風、でもなんか慣れてきた感じ(と言うか開き直り・苦笑)

道道106号はお気に入りの道となる、一列に28機の発電機が並ぶオトンルイ風力発電所を通りすぎるのに10分はかかったと思う。

サロベツ原野に並ぶ

サロベツ原野に並ぶオトンルイ風力発電


北緯45度のモニュメント前でお約束通り体をN字に曲げて写真を撮ろうかと思っていたが、三脚を出すのが面倒くさくなってやめた(笑)

北緯45度のモニュメント

北緯45度のモニュメント


利尻富士は相変わらずすそ野だけしか見せてくれない・・・。
だけど、この道の素晴らしさは聞きしに勝る!
電柱もガードレールも側溝も何もない、原野の中に一本の道だけが通っている。
晴れた日の夕暮れ時にここを走ったらどんなに素晴らしいことだろう・・・絶対死ぬ前にもう一度走ろう!と心に誓う。

これほど北海道らしい道はないだろう

これほど北海道らしい道はないだろう


そんな道道106号にコンビニなどあるわけもなく、少しだけ広くなった路側帯に自転車を停めて朝作っておいたおにぎりをほおばる。
利尻島の右手には礼文島が見える、利尻富士が見られないのは非常に残念。

何もないサロベツ原野で食べたゆかりのおにぎりは美味しかった・・

何もないサロベツ原野で食べたゆかりのおにぎりは美味しかった・・


にわかにハーレーに乗ったライダーを多く見かけるようになってきた(笑)
野寒布岬に近づくにつれ向かい風がきつくなり、疲れを感じ始める。
こんな時はクエン酸とアミノサプリを補給すると一時的にだが頑張れるような気がする。
クエン酸はセイコマで買ったカリカリ梅inはちみつ(笑)、アミノ酸はVAAMの顆粒で補給している。
日本酒にもアミノ酸が豊富に含まれているが飲むわけにはいかない、一番効くと思うのだが(笑)

36年ぶりの野寒布岬、そして日本最北のノシャップ寒流水族館、入館料400円は今時ありえないのでは?

かわいい!!ゴマフアザラシ!

かわいい!!ゴマフアザラシ!


36年振りに訪れたノシャップ寒流水族館に入ったと同時にタイムスリップしたような感覚に陥る、昔のまんまだった!感動!

水族館を出て稚内のフェリーターミナルに向かう。
僕としては礼文島の「愛とロマンの8時間コース」を走破することを今回の旅のメインイベントとしていたので・・・。
し・か・し・天気予報を見ると、明日明後日と礼文島の天気はあまりにも芳しくない。最高気温は10度とかになってるし。
悩みに悩んだ末、そんな予報でもフェリーに乗り込むライダーやチャリダーを僕は見送った。
断腸の思いで礼文行きを諦める。

今回の旅の正念場

今回の旅の正念場

急遽予定を変更したので、キャンプ場ガイドを開き今夜の野営地を探す。選択肢は北防波堤ドームを入れて3つしかなかった。
近くに温泉はないのだがシャワーが無料で使えると言うことで宗谷ふれあい公園オートキャンプ場に決める。
それにしても観光客が多い、最果ての地稚内は以外にも人気があるのかもしれない・・、稚内駅も新しくなっていてびっくり!
思っていたよりずっと大きな稚内市内を宗谷岬方面に向かって10キロほど走る、
ここが多分キャンプ場の手前最後のセイコマだろうと当たりをつけ買い出しを済ませて16時にキャンプ場に到着。
キャンプ場ガイドには記載されていないが自転車料金が設定されておりチャリダーは1,700円、ゴミはもちろん全部捨てることができる。
そしてなんと今夜のキャンパーは僕だけなのと、気温もかなり低くなると思うからシャワーやトイレなどがあるキャンパーズハウスに泊まってもいいとの事!これには感謝!ありがたく使わせていただくことに。
そしてそのキャンパーズハウスに行ってみて感激する、1,700円でシャワー・ランドリー付きのコテージを借りたようなものだ。
すぐにシャワーを浴びて、今日で3セット使い切ってしまった衣類を洗濯しながら晩飯の準備にとりかかる、
特に注意は促されなかったのだが食事だけは外で作ることにした、外といっても玄関脇だが。
今回の旅では初のセイコマスペシャル(笑)でもマジ美味しいのでおすすめ。

2012ツーリング初のセイコマスペシャルを作る

2012ツーリング初のセイコマスペシャルを作る

先ずはパスタを茹でるお湯を沸かす(今回のクッカーは2リットル)塩はたっぷり20グラムほど入れる。
超弱火でオリーブオイルににんにくを入れてオイルににんにくの香りを移す、続いて鷹の爪も投入。
パスタの茹であがる時間を見計らいながら野菜を先に炒める、しんなりしてきたらラム肉を入れ、肉に火が半分くらい通ったら記載されている時間より1分ほど早く茹でたパスタを入れて肉に完全に火が通るまで一緒に絡めれば完成。
(全粒粉パスタの場合はモサモサ感があるのでパスタの茹で汁も少し入れるとイイ感じ)
今日も消費したカロリーが5,000キロカロリーオーバーなので当然特盛りにした。基礎代謝も含めれば優に6,500キロカロリーを超えているだろう。