「ヨシッ！やんだ！」目が覚めてテントから這いだし最初に出た言葉だ。
厚い雲に覆われているものの昨日の事を思えば雨がやんでくれただけで十分、iPhoneの画面もまだ少し雲っているがなんとか大丈夫そう。

紅茶を沸かし、朝食の準備にとりかかる。
同時にグランドシートやらフライシートやら濡れているものを舗装ブロックに並べて乾かす。

朝飯を食べ終わり、今までおにぎりを作る前の写真を撮ってないことに気付いたので画面の曇ったiPhoneでパチリ

大好きな「ゆかり」ちゃん

ふりかけ類は10種類ほど試したけど「ゆかり」が一番のお気に入り！夕食のパスタにも何度か使った。
朝飯を食べて残ったご飯を二等分して、その半分にゆかりを混ぜ込み、おにぎり型でギュッってやれば完成。

混ぜ込みわかめシリーズの若菜ちゃん

残った半分には混ぜ込みわかめシリーズの若菜を入れて、以下同様。
5種類ほど持参したふりかけ類は途中で使い切ってしまい、途中途中でいろんなシリーズを購入したが僕としては2位は「のりたま」かな？でも「味道楽」も捨てがたい。

おにぎりも作り終わって後片づけをしている時にはじめてこれ ↓ に気付いた。

ニアミス！全然熊の事など考えてなかった。て言うか受付の時に言うでしょ普通

道の駅や温泉も近くにあるのでまったく熊には警戒していなかった。
この貼り紙を見て、もしかしたら気付かなかっただけで今朝もテントの前を熊が通ったかもしれない！などと想像し背筋が寒くなる。

早々に撤収作業を終わらせ7時ちょっと過ぎにキャンプ場を後にする。
10月も間近、今日はかなり寒い。

国道235号線を北西に向かう、この辺では昆布干しの風景がよく見られる、有名な日高昆布（三石昆布）だ。ご存知の通り利尻昆布や真昆布などは出し昆布として有名だが、日高昆布はおでんや煮しめなどに使われる煮昆布である。

そんな風景をながめながら9時過ぎに静内に入った
静内は結構大きな町、靴下を探していくつかのお店を巡ったが5本指のヤツがなかなか見つからない、売っていそうなお店を探しながら進んでいくとイオンのサインが目に入る。もう手に入れたも同然。

100均のゴムネットは色々と便利

ビブラムのファイブフィンガーズはキャンプ場でサンダル代わりにするため持ってきたのだが、メインの靴を濡らしてしまうと自転車に乗る際もこのファイブフィンガーズを履くしかない。
今までも何度かこれで走ってきたが、今日は寒くて裸足で走るには堪え難く、5本指ソックスを買い求めることに。
足下も温かくなったところで出発。235号はサラブレッド街道とも呼ばれており緑の牧草地帯が続くのだが肝心の馬はあまり見ることはできなかった。
9時30分、道の駅サラブレッドロード新冠で休憩、隣接するレ・コード館を見学するのを楽しみにしていたが10時からとのこと、今回はあきらめて「さらば〜♪ハイセイコーー♪」と、口ずさみながらペダルをこぎだす。

新冠と言えばハイセイコーでしょ

お昼にはまだチョット早かったが体は「腹が減った」と訴えていたので、富川のセイコマでおかずや野菜サラダを買い、店の脇をお借りしておにぎりをほおばる。
おにぎり片手にツーリングマップルと北海道キャンピングガイドを交互ににらめっこ、この先の予定を練る。沙流川オートキャンプ場まで走るか、それとも無理をせずに二風谷ファミリーランドオートキャンプ場にしようか・・・ニセウ・エコランドという選択肢もあったが問い合わせたところ火曜日は休みだからご遠慮願いたいとのこと（苦笑・なにそれ？）、結局のところ決めかね「とりあえず二風谷まで行って決めよう」と言うのが出した結論。ただ国道237号は通らずに日高西部広域農道を走ろうということは決めていた。

カメラを向けると警戒して遠くに行ってしまう・・・

コースの選択は大正解だった。
おしゃれな建物、手入れが行き届いている牧場、そしてかわいい馬達が駆け回っている。何度も自転車を降りて写真を撮ったり、馬に話しかけてみたり、絶対にオススメのサイクリングコース。

近くまで寄って来るのだが、カメラを取り出すと逃げていく

このあたりで気持ちは二風谷ファミリーランドオートキャンプ場に傾きだす、あまりにも道草を食いすぎてしまった。

平取（びらとり）の町で買い出し、平取と言えばニシパの恋人！トマトも当然仕入れる。今日はミニトマトではない。

二風谷（にぶたに）はアイヌ民族の聖地と言われているが、二風谷に入ってすぐにそれを感じることができた

アイヌ民族の文様にはデザイン的な魅力を感じる

萱野茂アイヌ資料館を見学する。アイヌ文様は地域によって違いがあり、ゆるやかな曲線を描いた「モレウ」、棘を模した「アイウシ」、そして角を模した「キラウ」の3種の組み合わせでできており着物に刺しゅうすることで、魔除けと信じられていたとのこと。
萱野茂アイヌ資料館を出たところにある土産屋で30数年ぶり二度目のムックリを購入しキャンプ場へ向かう。

一番乗りでベストポジションを確保

二風谷ファミリーランドオートキャンプ場、料金は500円、燃えるゴミは捨てられるがそれ以外は持ち帰りだ。
この旅最後の設営を終え隣接する「びらとり温泉」へ、料金は500円、シャンプー・ボディソープはあるが露天・サウナはない。

パスタの準備をしながらワインを湯煎中

あまりにも寒く、パスタを茹でる前にワインを湯せんして体を温める。

この旅最後の晩酌、したたかに酔う。この30日間に及ぶ旅の出来事が泡沫のように思い出される。

以下9月19日のツイート

おはようございます。北海道自転車ツーリング30日目、明け方ようやく雨があがりました。今朝になって気付いたのがこれ！！ http://twitpic.com/6n1ezt

posted at 06:57:41