自転車と旅

北海道自転車ツーリング29日目 9月18日

とらべるまん 2011-09-04

   実際の走行距離 120.98   Km
   走行時間 6:27:02    
   平均速度 18.7   Km/h
   累積走行距離 2727.20   Km
   上昇高度 400   m
   累積上昇高度 17965   m
   消費カロリー 4921   Kcal

 
 
4時起床。かろうじて雨はやんでいるがキャンプ場は林の中にあり昨夜からの雨で湿気がすごいことになっている。
 
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大粒でとても美味しい大樹納豆

テンションは上がらないがいつも通り米を炊いて朝飯。昨夜のうちに買っておいた地元の納豆が美味しくて少しずつ元気が出てくる、是非また食べたい納豆だ。今回のツーリングで食べた中でもかなり上位にランク。
 
日本一周準備中のチャリダーも同じ方向へ向かうとのことだが一足先に出発
フライシートもグランドシートもびしょ濡れで自転車は一段と重く感じる。気のせいか・・。
広尾のセイコマで朝の仕入れをしているとポツリポツリと降り出してきた、今日はウエザーニュース通りの天気になるだろう。
336号黄金道路を襟裳岬目指して南下、久々の追い風だが雨というおまけつき。
 
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黄金道路

黄金道路は35年間にも走った道だ、当時は未舗装の部分も多く、盛んに工事が行われていたのをおぼえている。
ちなみに当時「北海道三バカYH」と言われていたそのひとつ「えりも岬YH」に泊まったのだが、ベッドで寝られる幸運な人はほんのわずかで僕を含め多くの人はホールや廊下や玄関にマットを並べて寝たものだ。
DISCOVER JAPAN 旅人が溢れていた古き良き時代である。
 
北海道で一番長いトンネル

えりも黄金トンネル

北海道で一番長い全長4941mものトンネルだが、今日はトンネルの中を走っている方がはるかに快適だ。

暴風雨の襟裳岬、洒落にならない。駐車場には車もバイクもあったが外にいるのは僕ぐらい。
 
襟裳岬

襟裳岬、日高山脈が海に消えていくのがわかる

 
レインウエアをバタバタとなびかせ風上に向かって傾斜をつけなければ立っていられない、たまらず風の館に逃げ込む。
風の館の受付にある風速計はなんと20mから24m付近を行ったり来たりしていた。
 
暴風雨にもかかわらずゼニガタアザラシが岩の上でのんびり寝そべっている、双眼鏡で眺めていると心が癒される。
出発しようと思うのだがあまりにも風が強く躊躇してしまい、なんだかんだで小一時を間襟裳岬で過ごす。でもますます状況は悪くなるかもしれない・・・覚悟を決め、強風に煽られながらも自転車にまたがりペダルをこぎだす。
強烈な真横からの暴風プラス雨、サイドバッグがその風をまともに受ける。
自転車は常に風上に対し傾斜をつけ、突風には瞬時に反応できないと簡単に2〜3mは飛ばされる。
何度か死亡フラグが立ったがなんとか無事に暴風圏内を切り抜けることができた。
 
日本一周準備中のチャリダーはここに泊まると言っていたが、時間はまだ1時半をまわったばかり、雨が降っていることで少しだけ弱気な考えが頭をよぎったが首を振って様似(さまに)にある親子岩ふれ愛ビーチキャンプ場を通過する。
静内の森林公園緑のふるさと「温泉の森」キャンプ場まで行きたいがこのコンデションじゃ微妙な感じ。
 
雨の中黄金道路をひたすらに北西へ向かう。
向かって来るキャンピングカーの運転手と助手席の女性がクラクションと大きく手を振って応援してくれた、うれしい!力が湧くと同時に反省の念を抱く。
キャンピングカーで旅をしている方々に対し僕は正直あまり良いイメージを持っていなかったのだ、まだまだ人間ができていない証拠、悔い改めようと誓う。

浦河のセイコマで休憩。
いざ出発しようとペダルを踏んだが回らない、自転車を降りなくても何がおこったのか想像がついた、三度目のチェーントラブル。
またしてもコネクトピンが外れてしまった、16日の処置が悪かったのかもしれない・・雨の中でチェーンをつなぐ。
この一件で心が完全に折れてしまった、10キロほど先にある三石のオートキャンプ場に予定を変更する。

三石海浜公園オートキャンプ場にはフリーサイトがなく、たとえチャリダーと言えども一泊5,100円だ!ありえない。
なので隣接する「みついしふれあいビーチ」に泊まることに、とは言え一泊2,500円!一昨日泊まった「山花公園オートキャンプ場」よりも500円以上も高い。
原則として漁業体験(昆布採り)をすることが宿泊条件となっているそうで、その体験料500円が別途必要、要するに本来であれば3,000円だ!時期的に昆布漁がもう終わっているので2,500円でいいですとの事。まぁこの雨だし妥協することに・・。本日の利用者は自分一人だけ。
雨は降り続いている。屋根のかかっている炊事棟にでもテントを張ろうと思っていたが、その炊事棟に行って見て目を疑った、一応屋根はあるのだがその軒の出がシンクの奥行きプラス数十センチほどしかない、シンクに雨はあたらないが水仕事をする人には雨があたってしまうというとてもすばらしい設計。
結局6時には誰もいなくなってしまう管理棟の軒先にテントを設営した。
 
オートキャンプ場と道の駅をはさんだ隣りにあるみついし昆布温泉「蔵三」へ行って一日の疲れを癒す。420円でシャンプー・ボディソープに露天、サウナもあり満足。ただ「入浴している間だけでもいいので」とiPhoneの充電をお願いしたところ丁寧に断られた。

道の駅にあるコインランドリーで洗濯をしている間、同じ敷地内にある特産品販売所で食材とアルコール燃料を仕入れる。
テントに戻り晩飯の仕度をはじめたのは7時をすでにまわっていた。
 
今日は終日雨に降られカメラを取り出すのも億劫だったため、襟裳岬を出てからの写真が一枚もない。
そしてiPhoneも雨に濡れてしまったようでガラスの内側が曇っていた、明日は動くのか?iPhone。
 
 
 
以下9月18日のツイート
 
 

おはようございます。北海道自転車ツーリング29日目。残りもわずか。膝のご心配を頂きありがとうございます、昨日セイコーマートで氷を買ってアイシングしたらだいぶ良くなりました。予報では一日中雨ですが襟裳岬経由で西へ向かいます。

posted at 04:44:51

現在襟裳岬で休憩中。ここまでは追い風に助けられたがこの先どうなるやら。膝は大分良くなりましたが天気の回復は見込めそうもないですね。ご心配頂きありがとうございます RT @tolio @kimukimuchi 今はどの辺でしょうか。天気と膝の回復を祈ります!無理せずに。いい一日を♫

posted at 10:27:33

強風の襟裳岬。日高山脈が海に消えていく http://twitpic.com/6mj7e2

posted at 10:31:31

試練の一日だった。今日の野営地は、みついしふれあいビーチ。一昨日の山花公園を更に上回る高額キャンプ場。結局終日雨、雨、雨。今も降っているがとりあえずテントは雨のあたらない場所に張っている。雨だと撤収、設営共に時間がかかるし走行スピードも落ちる、洗濯しないとならないし、(続く)

posted at 20:56:21

(続き)当然乾燥させないとならない、ここの道の駅にある乾燥機は電気式で90分もかかる。更にお風呂は必須だ!幸いここは道の駅の隣が温泉になっているので助かった。それらを終えてから晩飯の支度。今は食べ終えて晩酌中、雨の日は忙しい。

posted at 21:02:04